古川裕倫の「いろどり徒然草」2019年5月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(第11回)

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竜馬に学ぶビジネスの要諦(第11回)
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■部下のモチベーションを高めるために

部下のモチベーションを高めること、すなわち、やる気を引き出すために何が必要であるか。私は以下の3点ではないかと思う。

1.自分を磨き高め、組織に貢献すると自分に結果が返ってくることを知る
2.仕事の喜びを知る
3.仕事を任せる

上記1については、前にも述べたが、滅私奉公をするのではなく、自分を磨き高めて、組織に貢献すれば、結果が自分に返ってくる。それを知っておくこと。

上記2は、「どんな仕事にも喜びがあり、それを知っておくこと」である。大学生が憧(あこが)れるような「つぶれない会社」「給料が高い会社」「休みが取れる会社」に働くことだけが喜びではない。
鉄鋼会社に勤める人は、鉄板自体が好きか、肥料会社の社員が肥料を枕元に置いて寝たいほど製品そのものが好きであろうか。そんなことはない。製品やサービスがどのように活用されて人に喜ばれるか。そういう満足感や達成感が、仕事の喜びなのだ。
例えば、飲食業であれば、「おいしい」とお客様が喜んでくれること。小売業であれば、「いい買い物ができた」とお客様が微笑(ほほえ)んでくれること。メーカーであれば、製品がどう活用され喜んでもらえるかということである。
昔、建設会社のテレビコマーシャルで、赤銅色に日焼けした現場作業員が、「あの橋は、オレが作ったんだ」といい顔をしていたのがあった。まさにこういう満足感が仕事の喜びである。機会があるときに、部下と仕事の喜びについて語り、共有しておいていただきたい。

そして、仕事を任せること。上記1、2は考え方であるが、仕事を任せることが日々の業務において一番部下のモチベーションを高めるのではないだろうか。
しかし、これが難しい。任せられない理由と、どうすれば任せられるかは次回に譲りたい。


【お知らせ】

1.女性幹部養成プログラム「立志塾」6月度無料見学会
一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

2019年6月の第11期立志塾開講にあたり、午後の部を無料でご見学いただけます。

[日時] 2019年5月11日(土)13:00~17:00
[会場] ウィン青山2階E(青山一丁目駅より徒歩1分)
[主催] 一般社団法人彩志義塾
[内容] 1.課題図書から考える、「働く」ということ
       「生産性」
     2. エキスパートから学ぶ、組織運営の基礎知識
       「役員・取締役・取締役会」
     3. 会社役員・ロールモデルとの意見交換
       外資金融女性役員

 ▼ご見学お申込み
  https://saishi.or.jp/risshijuku/muryo-kengakukai.html
 
 ▼「立志塾」受講者の声
  http://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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