佐藤一斎(10)自分の分相応を知ったら、次は?

「分(ぶん)を知り、しかる後に足るを知る」
(言志録42)

(現代語訳)
自分の身分を知って、物事が足りていることを知れ。

(コメント)
短い文章だが、深い。

前段については、今は身分制度がないから、
自分の「身の丈(たけ)」と解釈していいだろう。
自分や会社の身の丈に合った行動をしっかりと継続的にすることが大切。

後段が我々の問題である。
とほうもない私欲を持ち続けるのが人間であるが、
儒教は足りていることを知れと教えれくれる。

自分が人を押し退けてでも自分が得すればよい、
また相手のことはおかまいなしに我が社が
儲ければそれでよいというのは、足るを知らない。

特に仕入先や下請け会社に対して、無理難題を平気で
押しつける大企業病をよく見かける。長続きはしない。

自分も大会社に勤めていたときに、こんなことを
さんざんやっていたに違いない。今から思うと赤面である。

また前段に戻るが、念のため、佐藤一斎は
大きな志を持てと言っている。

自分や自社のキャパシティーは知っていることと、
大きな志を持つことは、違うことである。

古雀

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