気付き研修とは

仕事ができる人は「自分を高めることが重要だ」ということに、人生のある瞬間に気付く。
そういう瞬間に自分にギアが入るもの。グッとギアが入れば、人は大い成長する。
ただ、若いうちに気付く人もいれば、退職まで気付かない人もいる。
目の色が変わる人もいれば、気が付かずにいつまでたっても変わらない人もいる。

気付くきっかけさえあれば、簡単に自分を変え、自分を高める方向に進み始める。
自分を高めて行動することは、会社や組織に対しても大きな貢献となる。
そんな優秀な社員がたくさんいる会社であれは、当然「優秀な会社」となる。

自分を高め組織に貢献すれば、それが自分に返ってくるということを理解させる。
それに気付くと自走式人間になり、自発的に勉強するようになる。
自ら本を読み、人の話を聞く。

優秀な経営者・社員は、古今東西、勉強をしている。
ビジネス書や自己啓発書や歴史書に親しむことが重要であることを分っている。

月1-2冊の書物を継続的に読むようになれば、あとは自分で勝手に学び続ける。
一旦自転車に乗れるようになると、あとは教える必要がないのと同じである。

気付き研修はスキル研修とは異なる。
ただ気付けといっても、何をどうやればよいかが分らないので、
気付き本来の部分以外に、マネージメント、リーダーシップ、コミュニケーションなどの
具体例を挙げて、それらが気付きと強く連動していることを理解させる。
また働く意義などの議論を行う。

スキル研修とは、業務の基本やマネージメントなどのテクニックを教えるもので、
気付き研修とは、なぜ人は働くことが必要かを考え、自分以外の組織にも貢献すべきことを知る。
つまり、会社や同僚や取引先や社会のためにも働くことの必要性も学ぶ。

気付きは、会社の仕事だけでなく、個人の人生設計にも大いに応用できる。
部下育成と子供教育には共通点がたくさんある。
組織で働く意義を見つけたら、自分の生きる道の意義も見つけることができるようになる。

若い人だけが気付きが必要なのではない。
管理職や役員でも知っておくべきいろんな気付きがある。

リーダーは「知力」も必要であるが(左脳リーダーシップ:分析力、理解能力、説明能力、判断力、企画立案能力ほか)、人を動かす「人間力」が必要(右脳的リーダーシップ:志の高い人、おもしろい人、さわやかな人、笑顔のいい人など)。

知力は高いが行動力が低い会社もある。
知っていても行動に移さなければ、宝の持ち腐れとなるだけではなく、優れたリーダーたりえない。
「知行合一」という言葉は、行動しないと知っていることにならないという意味である。
このような気付きも必要である。

気づき研修はモチベーションを高める研修とも言える。
知らない自分の可能性を発見し、暗闇を抜ける道を思いつく。
学ぶ重要性を知り、学び方も知ることは、大きな喜びでもある。

「イソップのレンガ職人」のように高い志を持って働く意義を考えるのが気付き研修である。

気付き研修の効果

  • 気付けば、自発的に勉強するようになる。本を読み、人の話を聞く。OJT、OFFJTが大切だと気付く。他の研修にも好影響を与え、併用すれば更なる効果が期待できる。
  • 気付きは、周りに大きな好影響を与える。上司が気付けば、部下も影響される。「この本読んでみたら」という会話が普通にできる職場としたい。スキル研修で学んだことは、学んだ本人のためにはなっても、部下に詳細を教えるのは難しい。
  • 気付けば、自分の能力を継続的に上げようとするので、コミュニケーション・リーダーシップ・マネージメント能力などが上達する。会社への貢献も増大する。

受講階層

社内組織の縦切りですべての階層が研修を受けることが望ましい。研修を受けたリーダーが、研修の内容をまったく知らない部下に強い影響を与えて、部下を気付かせることは簡単ではない。部下も気付きとは何なのかということを一度は聞いて内容を理解しておくことが望ましい。

研修を受けた者であれば学ぶことの重要性を知っているので、上司が「この本はよかったよ」と勧めると、「はい、読んでみます」となるもの。反対に、研修を部下が受けたことがなければ、上司は気付きや学ぶことの重要性から説明しなければならない。

トップページ | 会社概要 | プロフィール | 個人情報保護方針 | お問い合わせ | メールマガジン