古川裕倫の「いろどり徒然草」2019年2月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(第8回)
~成長するための気づきと学び その2~

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竜馬に学ぶビジネスの要諦(第8回)
~成長するための気づきと学び その2~
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●人を説得するにはそりなりの知識や教養がいる

江戸で勝海舟に学び、多くの人から影響を受けて、次第に学問の必要性を感じるようになった。特に人を説得するときは、学問の大切さを語らなければならないと考えた。自分が理解するには、聞く耳と柔軟な頭脳があればよいが、人を説得するにはそれなりの知識や教養がいる。

ましてや天下を動かそうなどという大きな浪漫(ロマン)を持っているのなら、要人を動かすのに高い説得力が必要となる。そのことに竜馬は気づいたのだ。

勝海舟の建言によって幕府が造った海軍士官養成機関である神戸操練所。そこにいたころの竜馬は猛烈に勉強した。

「神戸塾にきてからは、暇さえあれば御本をお読みになっているご様子でした」(五巻335頁)

竜馬は、直接だれかに言われたわけでもなく、自分で学問の必要性に気づいたのである。そして、それを行動に移し、本を読みまくった。多くの人の意見にも耳を傾けたことであろう。自分自身を磨き高める必要性に気がついたのだ。

私(古川)は、この気づきが人間の成長に非常に大切だと私は思っている。もちろん仕事の上でも同じである。

「自分が成長するための三つの「気づき」」

 私は講演や研修を通じて若手には次に挙げる「気づき」を勧めている。また、経営者やリーダーには自分の部下にそれらの「気づき」を与えるように話をしている。

・まず、自分を磨き高めること。
・そして、組織に貢献すること。
・そうすれば、必ず自分に結果が戻ってくる。

滅私奉公せよと言っているのでは決してない。自分を磨き高めて、組織に貢献すると、自然と自分に返ってくる。つまり、給料やボーナスが上がり、昇進もして、もっと大きな仕事がついてくる。

この点に気づくと人は一気に成長する。だれのために働いているかよく分からないようでは働く意欲がわかない。「会社のために働け」「上司の言う通りに働け」と言っても、社員のモチベーションは上がるはずがない。そうではなく、会社に貢献しながら、その結果、自分のためになると心得ていれば、だれしもやる気が出てくる。

では、どうやって自分を磨き高めるか? 答えは三つ。

・仕事から学ぶ。
・人から学ぶ。
・書物から学ぶ。

この詳細は、次回に譲りたい。 

繰り返しであるが、自分を磨き高めて、組織に貢献して、自分に返ってくる喜びを感じ、また自分を磨き高めるという正のスパイラルを作り上げていただきたい。

天下を動かしたいという大きな浪漫を持っていた竜馬は、自分を磨き高める必要性に気づいていたに違いない。


【お知らせ】

1.″自己満足″で終わらせない!
Employer brandingの視点で考える、これからのダイバーシティ推進
~社内も社外も味方につける、「働きやすい職場作り」の魅せ方と採用戦略~
「第6回 女性活躍推進企業情報交換会」

[日時] 2019年2月26日(火)15:00~17:00
[会場] ウィン青山2階E(青山一丁目駅より徒歩1分)
[主催] 一般社団法人彩志義塾
[内容] 14:30 開場
     15:00 株式会社Clarity古谷聡美代表取締役CEO 講演
     16:00 質疑応答
     16:30 参加者交流会
     17:00 終了 

 ▼詳細・お申込み
  https://saishi.or.jp/201901252365.html

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2.女性幹部養成プログラム「立志塾」2月度無料見学会
一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

2019年4月の第11期立志塾開講にあたり、午後の部を無料でご見学いただけます。

[日時] 2019年2月9日(土)13:00 ~ 17:00(受付12:45~)
[会場] ウィン青山2階E(「青山一丁目」駅5番出口より徒歩1分)
[主催] 一般社団法人彩志義塾
[内容] 1.課題図書から考える、「働く」ということ
       「経営哲学」
     2. エキスパートから学ぶ、組織運営の基礎知識
       「役員・取締役・取締役会」
     3. 会社役員・ロールモデルとの意見交換
       株式会社日立ソリューションズ 常務執行役員
       富永由加里氏

 ▼ご見学お申込み
  https://saishi.or.jp/201901152305.html
 
 ▼「立志塾」受講者の声
  http://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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※第11期(2019年4月開講)立志塾の申込み受付を開始しました。
  
 ▼第11期の詳細・お申し込はコチラ
  https://saishi.or.jp/apply.html
    (〆切:2月28日(木)まで)

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古川裕倫の「いろどり徒然草」201812月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(第6回)

こんにちは、古川裕倫です。

2018年、立志塾は第10期を迎えました。そんな節目の折、昨年の立志塾初の執行役員誕生に続き、今年も卒業生からたくさんの朗報が届きました。

つい先日も、流通系企業の女性から部長昇進の一報が。立志塾での学びを糧に、各方面でさらなる奮闘・活躍をとげる女性たちの姿には、私自身も大いに勇気づけられ、また本当に嬉しい限りです。

来年5月には新元号になりますが、立志塾メンバーにはより一層、爽やかに、たくましく、新しい時代を切り開いていっていただければと願います。今年も素晴らしい1年をありがとうございました。

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竜馬に学ぶビジネスの要諦(第6回)
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●桂小五郎は吉田松陰から行動力を学んだ

話を再び薩長同盟に戻そう。長州の代表を務めた桂小五郎は、17歳のときに故郷の山口県萩で3歳年上の吉田松陰を知った。

松陰は「実行する」ことについて、こう言っている。

「学問も大事だが、知ってかつ実行するのが男子の道である。詩もおもしろいが、書斎で詩を作っているだけではつまらない。男子たる者は、自分の人生を一編の詩にすることが大事だ。楠木政成は一行の詩も作らなかったが、かれの人生はそのまま比類のない大詩編ではないか」

1853年(嘉永6年)、アメリカの黒船4隻が浦賀に来航、ペリーは翌年に再び来航した。松陰は、艦隊が下田に停泊しているときに、これを見に行った。もともとは尊皇攘夷思想であったが、列強の力を理解し、外国に興味を持っていた。

松陰は、夜密かに黒船に向かって小舟を漕ぎだした。そして、沖に停泊する黒船に近づき、アメリカに連れて行ってほしいと交渉した。鎖国政策をとり、外国に行くのは国禁だった時代である。言葉も通じない。結局は、中国出身の乗組員と漢文でやりとりをしたという。

ペリー側の記録にも、松陰は、命を顧みず、国法を破ってまで知識を広めようとした教育ある日本人として記されている。しかし、法を破ることに対して協力はできないとペリー側は拒否した。

この試みが発覚した松陰は捕らわれの身となり、投獄されてしまう。

なんという行動力であろうか。私は、松陰の桁外れの行動力に感心するばかりである。行動力を語る際に、彼以上の人物は思いつかな
い。

私は、自分が行動せずウジウジしていると感じるとき、松陰の黒船行きを思い出すよう心がけている。生意気ながら、松陰に少しでも近づきたいと思っているのだ。

松陰は、1859年(安政6年)、安政の大獄が始まった翌年に処刑されてしまうが、それまでは故郷・長州萩の松下村塾で数々の志士に講義をした。桂小五郎、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山縣有朋などはいずれも門下生である。

松陰が教えたのは行動することだ。知っていても行動しないのであれば、知っていることにならない。本当に知るということは、必ず実行を伴うものである。これを「知行合一(ちこうごういつ)」と言う。

●竜馬は様々な才能を併せ持っていた

竜馬は、高い志を抱き、人間力と行動力を持って、一事を成した。後世の人々が惚れるはずである。当時の女性に大いにモテたはずだし、今の女性にもモテル。

竜馬は、学ぶこと、人を育てること、部下のモチベーションを上げること、人とうまくコミュニケーションすることなど、様々な才能を併せ持っていた。

今回は竜馬の行動力を説明するのに長編小説『坂の上の雲』の文章まで引用した。司馬遼太郎作品には絶好の引用例が山ほどあり、ビジネスパーソンにとって非常に大切なことが大変わかりやすく書かれている。仕事に対する考え方やビジネススキルを読み取りながら、痛快な司馬小説をエンジョイしていただきたい。

次回のテーマは、竜馬の「気づきと学び」について。


 
【お知らせ】

女性幹部養成プログラム「立志塾」1月度無料見学会
一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

[日時] 2018年1月12日(土)13:00 ~ 17:00(受付12:45~)
[会場] ウィン青山2階E(「青山一丁目」駅5番出口より徒歩1分)
[主催] 一般社団法人彩志義塾
[内容] 1.課題図書から考える、「働く」ということ
       「リーダーシップ」
     2. エキスパートから学ぶ、組織運営の基礎知識
       「投資・M&A」
     3. 会社役員・ロールモデルとの意見交換
       株式会社バンダイ 執行役員
       村瀬和絵氏

 ▼ご見学お申込み
  https://saishi.or.jp/201811262301.html
 
▼「立志塾」受講者の声
  http://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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※第11期(2019年4月開講)立志塾の申込み受付を1月14日に開始します。
  
 ▼第11期の詳細・お申し込はコチラ
  https://saishi.or.jp/apply.html
    (〆切:2月28日(木)まで)

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古川裕倫の「いろどり徒然草」2018年 8月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(その5)
―薩長を動かした竜馬の圧倒的な行動力―

司馬遼太郎ファンや歴史好きの方々から、このメルマガに「いいぞー」「オゥー」などと励ましの声を寄せていただきありがとうございます。このシリーズは長くなると思うので、途中には時事ネタも交えたいと思いますが、今日も竜馬でお付合いください。

その前に「最近どんな本を書いているのですか?」という問合せをいただいたので、チラッと説明させてください。本音は買っていただきたいですが、書店での立ち読みでも構いません。

本年1月「あたりまえだけどなかなかできない 60歳からのルール」(明日香出版)外人の顔写真の装丁。拙著「51歳からのルール」の続編。

本年2月「20代 仕事の原則 10 年後、後悔しない生き方」(日本能率協会MC)ヒット作「他者から引き抜かれる社員になれ」の改訂版。20代というタイトルであるが、40代まで納得いただけると思う。

本年秋予定「(仮)バカ上司の取扱説明書」(SBクリエイティブ)

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竜馬に学ぶビジネスの要諦(その5)
―薩長を動かした竜馬の圧倒的な行動力―
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これまで、竜馬の「志の高さ」を取り上げ、「人間力の大きさ」について述べた。今回と次回は、竜馬の「行動力」について取り上げたい。

「竜馬がゆく」には、竜馬が薩摩と長州を結びつけようとしているところが描かれている。敵対していた薩摩藩と長州藩が締結した政治的・軍事的同盟として有名な薩長同盟だ。犬猿の仲だった両藩が手を結ぶことによって、倒幕への大きな力となり、その翌年1867年(慶応3年)に江戸幕府(徳川幕府)が終焉を迎える。

薩長のどちらにも頼まれていないのに、一介の土佐藩からの脱藩藩士が両藩を動かした。日本のためという遠大な志を立て、多くの人を引っ張っていける大きな人間力を持って事に当たった。

もう一つの大事な要素がある。それを成し遂げる「行動力」だ。竜馬は圧倒的な行動力を持っていた。

現代の会社には、業界知識や前回紹介したような左脳的なスキル、すなわち知力の高い人はたくさんいる。だが、知力に加えて必要なのは行動力である。「わかっていてもできない」「知っているがやらない」といった問題は、どの職場にも転がっている。行動力がないのだ。

●行動力の原点は現場主義にある

司馬遼太郎さんは『竜馬がゆく』(文春文庫)の中で当時の人物とその現場主義について、こう書いている。

「吉田松陰も、清河八郎も西郷隆盛も桂小五郎も、そして坂本竜馬も、しきりと諸国を歩き、土地の見どころのある人士と会い、中央地方の情勢を伝播し、全国の同志を一つの気分と昴奮に盛りあげていっている。要するに、史上名を残した志士というのは、足で取材し、足で伝播した旅行家ばかりということになる」

江戸末期の日本の人口は約3400万人。85%が農民であり、残りが武士と町人だった。当時「国」とは、日本国という意味ではなく、藩を指した。藩の中に生まれ、藩から離れることなく一生を過ごした人間がほとんどだった。

ほんのわずかな人々が藩を越えて、自分の目で他国を見て歩いた。今のように交通手段は発達していなかったから、自分の足で旅をしたのである。

竜馬は、行動力の原点は現場主義にあるとして、こう語っている。「諸事、この眼で見ねばわからぬ」「現場を見たうえで、物事を考える。見もせぬことをつべこべ言っているのは、いかに理屈がおもしろくても空論にすぎぬ」

薩長同盟を締結した薩摩側の当事者である西郷隆盛も現場主義を重んじた。「藩士を動かして情勢はできるだけあつめ、みずから出かけて行って、会うべき要人はすべて会い、それを判断の材料とした」

日露戦争で児玉源太郎も現場主義を重視した。

時代は下って1900年代初め。日露戦争で、中国・遼東半島南端に位置する旅順の203高地をいつまでも陥落できない第3軍の乃木希典軍司令のところに、満州軍総参謀長児玉源太郎が乗り込んでいった。現場の視察を終えた児玉は、乃木の参謀に対してこう叱咤した。

「第一線の状況に暗い参謀は、物の用に立たない」

「参謀は、状況把握のために必要とあれば敵の堡塁まで乗りこんでゆけ。机上の空案のために無益の死を遂げる人間のことを考えてみろ」(司馬遼太郎『坂の上の雲』文春文庫から)

参謀は第一線に赴いて状況を的確に把握すべきなのに、それを行っていない。戦況を表す地図が前線からの報告だけによって作成されているため、実際と違っている。そんな参謀に対する、現場主義の児玉の怒りであった。ここでも行動の原点である現場主義の重要性が語られているのである。

会社という組織においても、トップと末端営業、開発と営業、本社と工場などギャップの問題はいくらでもある。問題解決に必要なことは、現場をしっかりと知ることなのだ。


【お知らせ】

(増枠 今期最終回)
女性幹部養成プログラム「立志塾」8月度無料見学会
一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

[日時] 2018年8月4日(土)13:00 ~ 17:00(受付12:45~)
[会場] ウィン青山2階E(「青山一丁目」駅5番出口より徒歩1分)
[対象] 女性活躍推進ご担当者様、人事・経営者の方
[内容] 1.課題図書から考える、「働く」ということ
       『ザ・ラストマン』(川村隆著)
     2. エキスパートから学ぶ、組織運営の基礎知識
       「投資、M&A、子会社、関連会社」
     3. 会社役員・ロールモデルとの意見交換
       株式会社日立ソリューションズ 常務執行役員
       富永由加里氏

 ▼ご見学お申込み
  http://saishi.or.jp/201807202236.html
 
▼「立志塾」受講者の声
  http://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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※第10期(2018年10月開講)立志塾の申込み受付を開始しました。
  
 ▼第10期の詳細・お申し込はコチラ
  http://saishi.or.jp/apply.html
    (〆切:8月31日(金)まで)

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古川裕倫の「いろどり徒然草」2018年 7月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(その4)~人間的な魅力にあふれていた竜馬~

●長州の怜悧(れいり)、薩摩の重厚、土佐の与太

長州の桂小五郎が竜馬に言った内容を紹介したい。

「長州の怜悧、薩摩の重厚、土佐の与太というのはおもしろい。もし一男子にしてこの三つの特徴を兼ねている者があれば、それはかならず大事をなす者だ」(司馬遼太郎「竜馬がゆく」一巻219頁)

怜悧は頭脳のよさ、重厚は太っ腹な心、与太はユーモアを意味する。怜悧は左脳型リーダーシップであり、重厚と与太は右脳型リーダーシップの要件となる。

そう桂に言われて竜馬は、確かに与太は十分あるが、怜悧と重厚は自信がないと思ったそうだ。怜悧は人に警戒されたり人に好かれなかったりするが、与太は相手の警戒心を解かせる利点がある。

●右脳型リーダーシップを高めるには

左脳型リーダーシップはスキルなので学ぼうと思えば比較的易しく学べる。普段の仕事を通して業界知識や業務遂行能力を上げ、体系的に理解するという意味からビジネス書などを読めばいい。

右脳型リーダーシップは人の性格に近いので、左脳型に比較して時間がかかる。しかし、簡単にできることも一つ、二つある。

まずは、笑顔。笑顔を普段から心がけること。上司なるもの部下より悩みが多いのはわかるが、眉間にシワを寄せているようではいけない(偉そうに言う私自身、眉間に深いシワが一本あってどうやっても取れない。やはり難しい顔をずっとしてきたのだろう。お恥ずかしい)。

社長は、もっと大きな責任を負っているので、社員や幹部よりはるかに大きな悩みをもっている。しかし、「できる社長」は、いい笑顔をしている。悩みがないのではなく、トップリーダーたるもの笑顔が必要だと知っていて、その笑顔が周りに与える影響力も心得ているのだ。

『竜馬がゆく』には、直接的な描写がないが、竜馬の笑顔はとても素敵であったに違いない。どんな人物にも会ったとたん意気投合し、女性にも大いにモテた。笑顔を含めて人間力がないと、こんなことはできはしない。

もう一つは、人間を描いている歴史書から学ぶこと。『竜馬がゆく』『坂の上の雲』には多くの人物が登場するが、やはり人間力の高い人が多い。そういう人たちの魅力を書物から学び取るのである。司馬遼太郎さんのこの二つの長編小説は単なる歴史小説ではなく、リーダーシップ、特に右脳型リーダーシップを教えてくれる教養の高い書物なのである。


【お知らせ】

女性幹部養成プログラム「立志塾」7月度無料見学会
一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

[日時] 2018年7月14日(土)13:00 ~ 17:00(受付12:45~)
[会場] ウィン青山2階E(「青山一丁目」駅5番出口より徒歩1分)
[主催] 一般社団法人彩志義塾
[内容] 1.課題図書から考える、「働く」ということ
       『生産性』(伊賀泰代)
     2. エキスパートから学ぶ、組織運営の基礎知識
       「事業計画・数値管理」
     3. 会社役員・ロールモデルとの意見交換
       株式会社バンダイ執行役員 村瀬和江氏

 ▼ご見学お申込み
  http://saishi.or.jp/201805112066.html

 
▼「立志塾」受講者の声
  http://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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古川裕倫の「いろどり徒然草」2018年 6月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(その3)ー人間的な魅力にあふれていた竜馬ー

今日は「竜馬に学ぶビジネスの要諦(第3回)」ですが、とても嬉しいことがありましたので、冒頭でご紹介させてください。

私ども一般社団法人彩志義塾は、「立志塾」というオープンセミナーを行っており、管理職や幹部を目指す女性を応援しています。月1回、半年ワンクールで、現在9期生が学んでいます。

その第8期生から嬉しい報告がありましたので、ご紹介します。

「最近嬉しいことがありましたので、ご報告させてください。なんと、マネージャー(管理職)昇格の推薦をしてもらえました!認定試験に合格する必要があるので、まだ昇格が決まったわけではないのですが、お話をいただいた時に、「受けます!」と言えました。立志塾に入る前の私だったら、明確な理由もなく断っていたと思います。推薦されたことももちろん嬉しいのですが、自分が変わったことがとても嬉しいです。良い報告ができるよう、試験対策をしっかりしていきたいと思いますが、何度落ちても挑戦しよう、という気持ちです」
 
冒頭から寄り道してしまいましたが、さて竜馬。このシリーズの第1回と第2回では竜馬の志の大きさを取り上げたが、今回は竜馬のリーダーシップについて。

リーダーシップとは、一言で言うと、人を動かす能力のことである。

古今東西、歴史はその時代に活躍した人物抜きには語れない。偉大なる人物が多くの人を動かしたから政治や経済が変化してきたのだ。つまり、歴史上の人物は、それなりのリーダーシップを備えていたと言える。従って、リーダーシップを学びたければ、歴史を学ぶことが大切である。本連載の目的の一つでもある。

● 左脳型と右脳型のリーダーシップ

私は、リーダーシップを左脳的なものと右脳的なものに分けて考えるとわかりやすいと思っている。

左脳リーダーシップとは、業務遂行のためのスキル。例えば、業界知識や遂行能力(分析力、理解能力、説明能力、判断力、決断力など)である。
 
右脳リーダーシップとは、一言でいうと人間力。例えば、笑顔、さわやかさ、懐の深さ、人としてのおもしろさなど、人間が他人を惹きつける人間的魅力である。

両方のすべてを持ち合わせているのが理想だが、そんな超人はいない。完璧を目指して精進しても、なかなかたどり着けない。誰しも得意不得意を持ち合わせており、生活や仕事をしながらそれを改善してくしかない。

自分が左脳型か右脳型のリーダーシップのどちらを持ち合わせているのかをまず考えてみていただきたい。

そして、自分の得意でない方の能力を少しでも高めることが、総合的なリーダーシップを高めることになる。

● 竜馬は右脳型リーダーシップだった

土佐勤皇党のリーダーであり、尊皇攘夷思想で倒幕を一気に目指す武市半平太は、今で言うストイックな性格であった。結果、徳川家との長い関係を持つ土佐領主山内容堂から切腹を命じられる。

竜馬は、半平太とは幼馴染であり、当初は土佐勤皇党に属したものの、その急進性を受け入れることはできなかった。むしろ竜馬は、武力で列強諸国に立ち向かうのではなく、自国の海軍力を高めることや交易を行って国力をつけることが重要だと主張した。

武市半平太は、竜馬をこう評している。「豊臣秀吉も徳川家康も、だまっていてもどこか愛嬌のある男だった。明智光秀は知謀こそそのふたりよりすぐれていたかもしれないが、人に慕い寄られる愛嬌がなかった。英雄とはそうしたものだ。たとえ悪事を働いても、それがかえって愛嬌に受けとられ、ますます人気のたつものだ。竜馬にはそういうところがある」(司馬遼太郎@「竜馬がゆく」一巻88頁)

つまり、竜馬は、右脳型リーダーシップが高いと言っているのである。

● 事を成すのは、弁舌や才智ではなく、人間の魅力だ

長州の桂小五郎は、竜馬に対して次のように語っている。

「事をなすのは、その人間の弁舌や才智ではない。人間の魅力なのだ。私にはそれがとぼしい。しかしあなたにはそれがある、と私はみた。人どころか、山でさえ、あなたの一声で動きそうな思いがする」(一巻218頁)

大事を成すには、人を動かす能力、つまり人間力がないといけない。竜馬にはそれが備わっている、と。「山でさえ、あなたの一声で動きそうな思いがする」とは、たいそうな惚れ込みようではないか。

● 会社の人事評価は左脳的能力に偏りすぎていないか

現実に戻って会社や組織の評価を考えてみたい。

会社によって様々な人事評価制度があるが、その個別項目を見るとほとんどがスキル、すなわち私のいう左脳的能力の評価が中心である。

残念ながら、「笑顔がよい」「さわやか」「人間的におもしろい」「竹を割ったような性格」などの右脳的能力の評価項目があるという会社は聞いたことがない。

しかし、部下が本当についていきたいリーダーとは、どちらであろうか。

確かに、スキルは業務遂行に当たって必要である。が、業務遂行能力の高い上司と人間力の高い人では、間違いなく部下は後者を慕う。この人のためなら何でもやろうと思うので、モチベーションが上がるのも後者だ。

リーダーの仕事は、目標を明確にして組織の成果を出すことだ。すなわち、右脳型リーダーシップも高めて、本当に人が動く組織とすることである。


【お知らせ】

(1)6/19(火)第4回女性活躍推進企業情報交換会(〆切間近)

  「日本取引所グループのダイバーシティ推進 
   全社を巻き込む改革エンジンのかけ方」
   ~「何かやってる」を「一緒にやる」へ
     大きな変化のための小さな工夫~

   ▼お申込み・詳細
   http://saishi.or.jp/201805112035.html


(2)7/14(土)女性幹部養成プログラム「立志塾」7月度無料見学会
   一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

   ▼お申込み・詳細
   http://saishi.or.jp/201805112066.html

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